CPF Extra Launch-001;GOTH TRAD on CPF,#PSIONICS_post3

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Goth-Trad on CPF,
#PSIONICS

お世話になっております、CPF事務局です。
予約期間も終盤、
本日は、今回のプロジェクトパッケージの中でもやはり圧倒的に注目をいただいている、“ダブプレート”、
そのカッティングも行っているWax Alchemyに掲載されましたGOTH-TRAD氏のインタビューを転載させていただきます。インタビュー内では今回のアルバムについてもお話しいただいておりますので、ぜひチェックしてみてください!
(今回転載させていただきましたもの以外にもインタビュー記事が掲載されておりますので、ぜひWax Alchemyのwebもご覧になってみていただければと思います。)

CPF事務局

and for foreign customer,at tomorrow we will update the text,
please keep in touch!


GOTH-TRAD “PSIONICS” Interview②

前回の続きから~~~

[GOTH-TRAD “PSIONICS” Interview ①]

Wax Alchemy (以降WA) – “PSIONICS”制作にあたり、
最近のRemix Worksの影響は大きかったんじゃないでしょうか?

GOTH-TRAD (以降GT) – 前回のアルバム”New Epoch”をリリースして以降、さらに自分のバックグラウンドとダブステップのベースミュージックというフィルターを昇華させたものを作ろうと模索していたんだ。

WA – いままでは、ほぼダブステップオンリーでプレイしていましたが、自身のバックグラウンドミュージックを取り入れる、そのきっかけはなんだったんですか?

GT – 意図的にテンポ感が違う曲調を作るきっかけとなったのは、Danny Scrilla – ”Fall Out”とLea Lea – ”Black or White”のリミックスがその方向性への始まりだったね。 

もともと過去にダウンテンポ ヒップホップも作っていたし、1stアルバムや2ndアルバムのようなインダストリアル・ノイズも作っていたから、そういう要素も取り込んだ音を作って行こうと思っていたんだよね。 

そのプロセスがリミックスワークとも平行していて、オリジナルトラックにもそれをきっかけに変化して行ったと思うんだ。 ENDONのリミックスも、また新しい一つ方向性だったね。 

Danny Scrilla – Fallout (Goth-Trad Remix)

今回のアルバムの収録曲のほとんどは、ダブプレートをカットして、現場でのフロアの反応や音の鳴りだったりを確かめる、というプロセスを踏んで磨き上げてきたもの。 特に低音に関してはサウンドシステムを最大限に活かすギリギリの低い周波数帯にフォーカスしてきたんだ。

今回のアルバム収録楽曲を含む
“GOTH-TRAD’s Wax Alchemy All Dubplate Mix”Interview ①へ!

WA – ではアルバムについて具体的に聞いて行こうと思います。
テーマやコンセプトはありますか?

GT – 特に具体的なテーマというものはないんだけど、 サウンド的に自分が本当に作りたいテンポや音の帯域・質感を、その都度表現してきたものの集大成かもしれないね。 

WA – 今回のアルバムに先駆けて発売される限定パッケージに収録されるダブプレートにフィーチャーされている、BorisとDälekとコラボするきっかけは何だったんですか?

GT – ENDONの1stアルバム”Mama”のプロデューサーだったBorisのAtsuoさんが、自分のリミックスをすごく気に入ってくれて、何か一緒にやろうと声をかけてくたんだ。自分はBorisの2000年に出たアルバム”Flood”にやられた人間なんで、すごく嬉しかったね。それで、昨年末に代官山UNITで”Low End Meeting”というイベントを開催して、共演・セッションライブ、そしてDEADSONGを共作したんだ。 そのイベントではBack To Chillでもお馴染みのBroad Axe Sound Systemを導入して開催したんだけど、とてつもない低音が渦巻くイベントだったね。そして、サウンドシステムで聴くBorisのライブは強烈だった! 

[ PSIONICS 限定12インチ ダブプレートにはDEADSONG(PSIONICS version)を収録]

WA – 僕も現場に同行したんですが、その時にBorisのAtsuoさんもGoth-Tradが放つ低音を体感して、「まだ下の帯域があったんだ」って言ってましたね。 Dälekとはどういうきっかけで、今回のコラボレーションにいきついたのですか?

GT – Dälekはもともと98年のファーストEPを買った時から大ファンで、それからずっとフォローしてたんだ。そして彼らが2005年に来日ツアーした時に、Daymare Recordingから誘われて、東京の新宿ロフトでRebel Familiaとして対バンする機会があったんだけど、俺は未だにその時の彼らのライブは忘れられなくてね。ここ5年位、Dälekとしてはリリースがなかったんだけど、たまたま今年の1月のツアー中にロンドンで彼らのライブ情報を見たんだ。結局、スケジュールのタイミングが合わなくて見に行けなかったんだけど、そこからまた頻繁に連絡を取り合うようになって、今回フィーチャーする話になったんだよ。彼らも丁度新作アルバム”Asphalt For Eden”を出したとこだったしね!

こうやって、Borisとコラボレーションできる事だったり、 Dälekをフィーチャーする事は、自分にとっても新境地なんだ。本当に楽しみにながらこのアルバムを作って来れたんだよね。 

自分の中でダブステップの枠に捕われずに、新しい領域を表現出来たアルバムになったと思う。 

[ PSIONICS 限定12インチ ダブプレートのみに収録されるGOTH-TRAD feat. Dälek – “Skin No Longer Scars”]


WA – 僕も散々GOTHさんのダブを斬ってきましたが、今回のアルバムの音は一貫して、いわゆるダブステップで使われている低音域よりもさらに低い、ロウアーフリークエンシーで組み立てられていますよね。

ここまで重低音にフォーカスした楽曲のカッティングの案件がなかったので、散々苦労しましたよ。なぜここまで低音に拘るのでしょうか?

GT – 正直、鳴らしやすい低音の帯域は分かってて、そういうトラックは今まで作ってきたから、 ソニック的な面で何か自分の中で今まで出していなかった音にチャレンジしたかった。 実際に良いサウンドシステムで鳴らした時にしか体感できないサウンドだけど、それをダンスミュージックとして成立させる。 一聴するとダウナーな音かもしれないけど、実はヘビーでアグレッシブな体感型のダンスミュージックというものを、どこまでできるか挑戦したかったんだ。 (GOTHさんに飛ばされたカッティングマシンのヒューズの一部 )


WA – ”New Epoch”と比べると一層ドープになっている部分と凶暴になっている面と共存していますよね。ではアルバムタイトルの”PSIONICS”とはどのような意味でしょうか?

GT – ”PSIONICS”は自分が10歳の時から好きなアニメ映画『幻魔対戦』で戦う超能力者“サイオニクス戦士”からから来ているんだけど、 単純に言葉の響きも好きで、いつかこの言葉を使いたいと思っていたんだよ。

WA – 長年温めて来た言葉なんですね。実際のアルバム制作にもこの言葉”PSIONICS”はなにか影響はありましたか?

GT – サイオニクスって念動力とか、精神的な力がフィジカルに影響を及ぼす力なんだ。 音楽って、実際には楽器やPCを使って作曲するけど、そこに込めるアーティストの精神性って目に見えないものだよね。そして、それが一度レコードやカセット、CD、デジタルも含め、物として存在することになるんだけど、最終的には音としてリスナーの耳に届く。つまり、制作時に込めた”念”が、 目に見えない空気の振動として表現されるわけだよね。
音楽を聴いて、それがフィジカルに影響することって、多いにあることだと思うんだ。
感情的な影響はもちろんだけど、サウンドシステムで強烈な重低音を浴びて、気持ちいいとか悪いとか、吐いてしまったとかも。強引かもしれないけど、これも一つのPSIONICSだなって。 それでこの言葉をアルバムのタイトルに選んだんだ。 そういう意味では、これがアルバムのコンセプトなのかな。

WA – 今回のアルバムのアートワークはUsugrow氏が担当していますが、独特なデザインですよね?

GT – 今回のアルバムのアートワークをイメージしたときに、Usugrow氏のモノクロで表現される独特のタッチがハマると思って、サイオニックスというタイトルの意味を伝えてオリジナルで描いてもらったんだ。

自分では絶対に創造出来ない表現ができてすごく嬉しく思っているよ。gt psionicsArt Work designed by USUGROW http://usugrow.com/


WA – なぜ今回はダブプレートを含む限定パッケージのリリースをしたのでしょうか?アルバムに入らない曲を、デジタルリリースを一切せずに、ダブプレート・オンリーのエクスクルーシヴとしてリリースする経緯はなぜでしょうか?

GT – この数年でデジタルでのリリースが増えて、多くの人に広がるという良い面もあれば、音楽の価値が下がるという現実もあると思ってるんだ。 自分は中学生の頃からレコードを買い始めて、音楽が好きでお金をかけて探す作業も含めて、音楽を楽しんでいたんだけど、レコード屋も減って、音楽ファンにとってはいまではデジタルが主流になってきたよね。 違法ダウンロードも当たり前のようになってしまったし、DJの中には違法ダウンロードだけで曲を集める人もいる状況だよね。 事実、前作のNew Epochを日本で先行したリリース翌日には、違法ダウンロードのリンクがアップされていたよ。 

WA – ここ数年をみていると、アーティスト側もフリーで音楽を配信しているイージーな状況もあり音楽の価値が無くなることに拍車をかけていますよね。

GT – ミュージシャン同士で首を絞めあってる状況だよね。
過去にこんなことがあったんだけど、自分がツアーで回ったとある国のDJの子と話した時に、 曲はどうやって買ってるか聞いたら、お金がないから全部違法ダウンロードと言ってて。その子はレーベルもやってるんだけど、自分のレーベルの曲もフリーでBandcampで売っていると。
で、そのレーベルでリリースしている若いアーティストにあった時、時間をかけてトラックを作ったのにお前はそれで良いのか?って聞いたときに、PRだからしょうが無いと言ってたんだ。
確かに有名なアーティストがフリーで曲をバラ撒いている状況の中、無名のアーティストの音楽をリスナーに届けるには凄く厳しい状況だから理解は出来るんだけど、俺は一円でも価値をつけるべきだと思うんだよね。
自分でも過去にフリーで配信したこともあるんだけど、この数年でそういう状況をみてて、売る側にもいろいろ責任もあると考えさせられることがあったんだ

WA – そういう意味ではアーティスト側もレーベル側も考え直さなければいけない時代ですね。

GT – デジタルはデジタルで、大切に扱うべきだね。 

今回の限定パッケージにダブプレートを商品として入れることは、カジュアルにコピー出来ないものとして、手に取った人が音楽の一曲一曲の重みを感じて欲しいと思って。 

針を落とさないと聴けないレコード、さらに本当にこの音楽を欲する人だけに、限定的にシェアして、一枚一枚手作業でカットするという、ダブプレートの本質を込めてこのフォーマットを試みたんだ。 このエクスクルーシヴの楽曲達はデジタルでリリースされることはないので、だから手に取った人は大事にして欲しい。 

『Wax Alchemyにて、”PSIONICS”の限定盤ダブプレートのテストカットをしてきましたが、申し分無い音圧とクオリティでカット出来ました!システムで鳴らすのが楽しみだ!』 GOTH-TRAD facebookより
GOTH-TRAD “PSIONICS” limited Dubplate
Test Cut at Wax Alchremy


WA – ではなぜ今回の限定パッケージではアルバムをCDではなく、完全にデジタルフォーマットのUSBスティック収録にしたのですか?

GT – ちょっと矛盾しているかもしれないけど、限定パッケージのアルバムは音楽を聴くということだけでなく、別の形で残るスペシャルな物をアートワークの一環として、USBスティックという形でグッズ的な付加価値も付けたんだよね。 その点ではデジタルとしての音源の利便性も考慮したし、アナログのリスナーだけに偏った物にはしたくなかったんだ。だから、このロゴ入りUSBは、過去の自分のリリースも入れて、GOTH-TRADトラック専用USBとして使ったりして欲しいね。 

同じくTシャツもアートワークの一部としてトータルでパッケージで発表したかったんだ。 もちろんCDが好きなリスナーが多くいることも知っているし、そういうファンも大事にしたいから後発になるけど年末にはCDでのリリースも予定しているよ。 

WA – 自分でお金かけて買った物をアップロードする精神が理解出来ないし、アナログリスナーの世界では、気軽にその曲を貸してくれなんて言えないです。 制作者の、制作にかけるプロセスや概念までもリスナーに聴き取って欲しいですね。 ダブプレートを斬ることによって、GOTH-TRADの音楽制作やプレイスタイルに変化はありますか?

GT – まず制作のプロセスが変わったんだ。今までは手軽にデジタルで自分でマスターを作って、インスタントにCDに焼いて現場でプレイしていたのが、曲をちゃんとフィニッシュさせた上でダブを切って現場でかけるようになった。 それで一曲に対する向き合い方が変わって、一曲一曲への気持ちの込め方がより強くなったよ。 

デジタルの利便性と引き換えに、アナログでのプレイは正直、CDよりもスキルが必要だし、ケアする部分も多いんだ。針飛びやチューニング、ハウリング、持ち運びの重さとかシビアな面もあるんだけど、制作するのと全く同じで、プレイする時も一曲にかける集中力が変わった。 

自分のこの気持ちっていうのは必ずフロアに届いていると思うよ。 自分にとっては、CDJのジョグダイアルを回して曲を選ぶ作業よりも、レコードバッグからレコードを選んで針を落とす方が遥かに直感的に素早く、本能的に動ける気がするしね。 

WA – 僕の周りでもダブプレートでのプレイを始めた人がみんなGOTHさんと似た様なことを言っていますね。

GT – ダブプレートをかけるようになって、改めてレコードでもデジタルでも 新旧問わずチェックするようになったよ。自分の曲を切るだけじゃなく、人の曲をエディットし直して切ることもあるし、音が悪いレコードをダブプレートでカットし直す事もある。

DJ活動と並行して10年間毎月続けてきたBack To Chillは、今では毎回Broad Axe Sound Systemを導入していて、最高の音響環境も整っている。その中で、ダブプレートをプレーするDJも格段に増えたよ。

そこでは音源〜DJ〜現場の循環が良い相乗効果をもたらしていて、お互い磨きあっていると思うんだ。

だから是非現場で何が起こっているか、体験して欲しいね。 wax a 2

このインタビューを通して、GOTH-TRADとWax Alchemyが出会ってから約1年半、試行錯誤した無数のカッティングと限界を突破する為に飛ばしたヒューズの数が、今のGOTH-TRADのダブプレートスタイルの”音”となって世界中のフロアで鳴り響いています。おそらく私(Wax Alchemy)が一番彼の音楽の深化を間近で体験して来たと思います。

GOTH-TRADが主催する日本ベース・ミュージック総本山”Back To Chill”は今年10周年を迎えます。彼を筆頭に国内外で著しく活動やリリースを繰り広げるレジデント陣と次世代を背負う若手新鋭クリエイター達、驚異的な獣低音が牙を剥くBroad Axe Sound System、そしてサウンドシステムを休ませる事を知らないWax Alchemy Dubplate。DJ, Producer, Sound System, Dubplateこの全てが高次元で相乗するクラブイベントは国内唯一無二。

インタビューの真相はやはりBack To Chillの現場で体験するしか他は無いだろう。

今GOTH-TRADが言う、ヘビーでアグレッシブな体感型のダンスミュージック – “PSIONICS”の 真意とは。

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